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─学習指導要領、資質・能力論の検討

三木裕和/著

 

文芸作品を読み、鑑賞し、人間の本質について洞察する。
社会や人の生き方について考え、日常生活への失望を癒やし、希望を誕生させる。
原始的な感情がわき起こる瞬間を経験し、芸術や信仰について思索する。

 

教育にそんなロマンチックがあっていい

 

OECDが進める国際的な学習到達度調査PISAから眺める学力、特別支援学校学習指導要領改訂が求めるもの、そして、実践からみえる若者の感覚とこれからを歩む権利。
教育現場が必要とする知見をわかりやすく、鋭く問う。

 

CONTENTS

第1部 特別支援教育と資質・能力論

第1章 PISAから眺める日本の学力
1.8月31日の夜に
2.PISA調査とは何か
3.読解力は深刻な状態なのか
4.日本の子どもの学力、ホントの問題点
5.「病める学力」
6.現代社会を生き抜くための生存競争
7.「人間性」を教育目標に置く。それってだいじょうぶか

第2章 学習指導要領改訂の行方
1.PISAと資質・能力
2.キー・コンピテンシーの構造
3.コンピテンシー概念の系譜
4.学校教育法と特別支援学校
5.知的障害教育におけるキー・コンピテンシー
6.知的障害に対する偏見はどこにあるのか
7.職業検定の流行は、キー・コンピテンシーと矛盾しないのか
8.知的障害を見下す思想は歴史的なもの
9.資質・能力論の混乱が招く各教科の重視、生活単元学習の軽視

第2部 真実を見つける

第1章 若者への視線 ─次代をつくる人たち
1.カナコさんの卒業研究
2.卒論発表会
3.障害児のきょうだい
4.妹を産んでくれて、ありがとう
5.「障害のある子ども、かわいい」
6.障害のある人の恋愛、結婚
7.時代を乗り越える権利

第2章 附属特別支援学校にて
1.校長になってしまった
2.「ラジオ体操、してる?」
3.学校とは何かを考えてしまう
4.式辞

第3章 障害児教育の価値
1.教育におけるエビデンス
2.PISAへの批判─公開書簡
3.なぜ学ぶのか

特別支援教育は幸福を追求するか

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