小道モコ/絵・文
B5判・120ページ
ISBN978-4-86342-033-5 C0037
2009年10月発行
自閉症スペクトラムの当事者が
『ありのままにその人らしく生きられる』社会を願って語りだす知れば知るほど私の世界はおもしろいし、理解と工夫ヒトツでのびのびと自分らしく歩いていける!
私の願いは、一人でも多くの方々にASDについて理解していただき、これから将来を歩む子どもたちが、のびのびと自分の翼を広げて、成長していってほしいということです。私は、自分がASDと知るまで、ずっと自分の翼を隠して生きてきました。隠さないと生きてこれなかったからです。でも、翼を折って、隠して、生きていくのは、とてもシンドイことです。
隠し続けた年数分だけ、ツライ思いをしました。
でも、30歳を過ぎた時に診断を受け、隠していたことも忘れていた自分の翼に気づき、怖々、少しずつ広げてみたら…「アレ?あたし、空を飛べるかも!」と思えてしまうほどの自由を感じました。
オトナの私がこのような経験をできるのだから、理解ある人々の中で、子どもたちが成長する(翼をのびのびと広げて生活する)ことができるなら、どんなにスゴイことになるだろう…と私は想像します。スゴイというのは、別に偉くなるとか、有名になるという意味ではなく、その子らしく生きられる、ステキな世界が待っている、ということです。幸せって、「ありのままにその人らしく生きられる」ことだと私は思っているんです。
子どもたちの翼が、折れないことを。 翼を隠す必要などない、と自分で自分を肯定できることを。 私は願っています。
(読者へのメッセージより)
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