中部大学 生命健康科学部作業療法学科 助教

1985年三重県生まれ。2008年に作業療法士免許取得後、2015年に川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科にて博士(リハビリテーション学)を取得。2020年にInternational Cognitive Approaches Network(ICAN)から認定を受け、日本人初の認定CO-OPセラピストとなった。

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下記の資料を現場で使う前に、よく本書をお読みいただき、実践でご使用ください。

※掲載している「CO-OPマップ」「GPDCシート」は、自由に印刷していただいてSNSや実践でのみ活用していただいてかまいません。

CO-OPマップ

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PQRSシート

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GPDCシート

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日常の活動記録表

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(C)塩津裕康 『子どもと作戦会議CO-OPアプローチ入門』(2021 クリエイツかもがわ)

朝起きて、着替え、朝食、歯磨き、登校、友達と会話、読書、文字を書く、パソコンを使う、ゲーム、虫取り、釣り……子どもの日々の生活は、さまざまな作業遂行の連続で成り立っています。幼少期から子どもが、これらの作業遂行を満足いくように行えることが、子どものさまざまな発達に重要であり、その先に「よりよい生活・人生」が実現するでしょう。しかし、すべての子どもがすべての作業遂行を簡単に行えるわけではありません。たとえば、運動が上手に行えない、習得するのに多大な労力と時間が必要な子どもにとっては、多くの苦労を経験します。場合によっては、その作業遂行をあきらめてしまうこともあります。

 

本書で紹介するCO-OP approach  (コアップ・アプローチ)は、そういった子どもの作業遂行を改善するために開発されたアプローチです。その方法は、作業遂行の問題に対して、子ども自身で解決法を発見することで、スキルを身につけていくアプローチです。大人は考え方(問題解決の枠組み)を教えますが、スキルを手取り足取り教えるようなことはしません。

 

子どもに効果的な質問をすることで、解決法の発見を導く関わりを行います。 子どもが問題解決方法を身につけることにより、地域・家庭・幼稚園・保育園・学校・療育センターなど、さまざまな文脈(作業遂行の状況や環境)において、習得したスキルを発揮することができます。それだけでなく、別の課題の問題解決にも応用していけます。つまり、持続可能性のある効果が得られます。

 

また、CO-OPは現代科学の進歩の上に考案されており、数多くのエビデンスが報告されています。もともと、運動が不器用な子ども(DCD:発達性協調運動症)に対するアプローチとして開発され、効果が認められてきました。しかし現在では、自閉スペクトラム症や運動麻痺がある子ども(脳性麻痺児)などでも効果が認められています。最近では脳卒中を発症した人や軽度認知症の人まで、CO-OPの実践、応用は拡大しています。当然、特別な診断がついていない子どもにも十分活用することができ、より多くの子どもたちに届けるために本書を書きました。(『子どもと作戦会議 CO-OPアプローチTM入門』PROLOGUEより抜粋)

CO-OPストーリーで流れがわかる