web.jpg

出版記念セミナー

閉じられそうな未来を拓く

ヤングケアラー経験者で作業療法士、看護師になった立場から作業療法や環境調整、メンタルヘルスの視点、看護や精神分析、家族支援の視点を踏まえつつ、ヤングケアラーの現状とこれからについて分析・支援方策を提言。

日時:10月31日(日) 14:00-16:00
形式:zoom
​参加費:5000円(書籍「ヤングケアラー」1冊含む)

詳細は下記の「詳細をみる」をクリックしてください

「ヤングでは終わらないヤングケアラー」出版記念セミナー
日時
10月31日 14:00 – 16:00
場所
オンラインセミナー

CONTENTS

Part1 ヤングケアラーの多様性を理解してほしい
幼少期・思春期・成人期から障がいがある当事者のきょうだい 他


Part2 ライフステージから考えるヤングケアラー
1)きょうだいケアラーの物理的、精神的苦労

2)きょうだいの人格の礎となる心理社会的成長と発達

3)きょうだいの進学・就労の選択肢
4)きょうだいの主体的な選択が認められ、新しい家庭を営む
5)きょうだいの人生の振り返りと親亡き後

 

Part3 ヤングケアラーへの調査動向と支援の取り組み
1)厚生労働省などの調査・研究・通知
2)ヤングケアラーに関する先進的な地方自治体の取り組み

 

Part4 きょうだいヤングケアラー支援をすすめるために
1)ピアサポート(きょうだい会)の存在
2)親との関係性を再構築すること
3)きょうだい自身が自分を大切にするために
4)きょうだいが頼れる⁉ 既存の公的機関・相談機関

 

Part5 〈提言〉きょうだいヤングケアラーへの支援のために
1)地域に応じたヤングケアラーへの調査と啓発・支援体制の構築を
2)ピアサポート体制のあり方について
3)支援者がキーパーソンを限定せず、当事者の自立支援という視点をもつこと
4)福祉制度をよりわかりやすく使いやすく
5)きょうだいヤングケアラーの近くにいる大人への提言

A5判・215ページ 定価2200円

「思春期から障がいがある当事者のきょうだい」

姉が統合失調症の木村さん(40代)─本書より一部紹介

私は、4歳年上の統合失調症の姉をもつ弟の立場のきょうだいです。姉が高校生の時に発症し、当時の私は中学生でした。

発症前は、子煩悩な両親と頼りになる姉、そこに甘える私という仲の良い4人家族でした。発病当初、姉は悪口を言われていると部屋に閉じこもっていましたが、次第に暴言・暴力をふるうようになり、近隣住民にも怒鳴りに行くため、警察が介入することもありました。その当時の私は、何が起こっているのかわからず、豹変した姉の私をにらむ目に恐怖すら覚えていました。姉は、近所の心療内科にもかかりましたが、その時は統合失調症とは診断されず、改善しませんでした。

13.jpg
14.jpg

共働きの両親は仕事にも追われており、当時中学生だった私が薬の管理や姉を見守ることを任されました。世間体を気にした父は、「お前が面倒をみろよ。(姉のことは)周りには誰にも言うなよ」と私に言い続けました。私は、会話もままならない姉に何が起こっているのか理解もできないまま、親の変化にも戸惑い、弟の立場から姉のケアをする立場を強いられ、姉と共に過ごす苦痛だけが増えていきました。

親に甘えることはもちろん、誰にも相談できず、素直に心を開けなくなった私は孤独を感じていました。自分のことを考えられなくなった私は、その時をどう過ごすかということだけで精一杯で、進路について考える余裕もありませんでした。将来的には姉の面倒をみなければならないと、家族のために看護師になる道に進みました。

 

書籍のみご購入の方はこちらより(10月初旬より随時発送)