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下浦 忠治/著

 

A5判・128ページ

ISBN978-4-87498-651-6

そこが知りたい学童保育ブックレット3

2018年6月発行

高文研

 

二度とこない子ども時代を笑顔で過ごせる環境にするために、

学童保育だからこそ出来る取り組みを示す

いま学童保育に通う児童は110万人。様々な事情に蓋をして通う子どもたちに、安心して過ごせる居場所にするために、いま出来ることとは――
日本の子どもの貧困率は、相変わらず高く、所得再配分後に格差が広がるといった異常な状態にあります。また、顕在化している「虐待相談件数」は統計を取り始めた26年前の実に110倍です。学童保育は、子どもの生活を「丸ごと」とらえるので子どもの困難に気づき易い職場です。
さりげなく隣に居て、心に寄り添う。
「変化」をキャッチ出来る感性をもって向き合う。
子どもたちが安心して学童保育に通い続けれるよう、

人間関係を子ども一人一人と一緒に創り上げてきた35年の記録です。
二度とこない子ども時代を笑顔で過ごせる環境にするために、
学童保育だからこそ出来る取り組みを示します。

 

〈もくじ〉

第1章 見えにくい子どもの貧困が見えてきた
1 ゆたかに見える社会で、この実態
2 不利の雪だるま
3 学童保育の領域でも

第2章 格差社会のなかで子どもたちは
1 一緒に居たいのに居られない
2 しもせん、おなかすいた
3 せっかく馴染めてきたというのに

第3章 仲間の中で乗り越えてきた子どもたち
1 支援の取り組み、少しずつ拡がりが
2 ひとりぼっちじゃないよ
3 当たり前の暮らしが崩れていった
4 施設から家庭復帰、拠り所となったのは

第4章 もうひとつの哀しみ
1 顕在化してきた子どもの哀しみ
2 家族、人生は変化する
3 親子という関係の愛しさと哀しみ
4 「しつけでやったんだ」
5 職員による虐待や不適切な対応も

第5章 哀しみの防波堤になりうる学童保育
1 虐待となる前に指導員ができること
2 まずは「帰りたいところ」となるように
3 「明日も遊ぼうね」と言える関係を
4 「変」に気づく、困難に気づく
5 気持を聴く
6 困っている状況に手をさしのべる
7 共育てのパートナーに
8 護者をつなぐ、孤立させない

第6章 学童保育と家族支援
1 指導員の仕事って
2 役割を果たすことが支援の第一歩
3 安心していられる人間関係を紡ぐ
4 心の拠り所
5 もうひとつの家族のかたち
6 福祉としての社会的役割
7 人と人のつながりこそが支えに

第7 こういう時代だからこそ、学童保育が
1 放課後に登場したあらたな施策
2 「分け隔てしない」施策はていねいなかかわりを困難にした
3 もうひとつの問題課題
4 さらなる不利が重なる現実
5 求められる家族支援を実践していくには

おわりに
付録:指導員の仕事自己振り返りシート

どの子も笑顔で居られるために 学童保育と家族支援

¥1,430価格

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